ハイブリッド姿見~これで朝の準備に余裕を!~
ターゲットは主に20代女性。
どの家にもある姿見や鏡。朝は誰しも鏡を見るもの。朝の憂鬱な時間を、少しでも効率よく、そして気分よくするための機能を姿見に追加しました。
テーマとして、「姿見」を選択。
普段の日常で使う鏡や姿見に、自分たちのような世代に対して役に立つ機能は何か。また、姿見は朝の時間に見ることが多いと考え、憂鬱な朝の時間を気分よくしようと考えた。
iPad、MESHタグ(LED、動き、ボタン、温度・湿度)、家の姿見(または洗面所の鏡)、MESHタグを止めるためのテープ、
想定は、クローゼットの中に姿見があるというもの。
クローゼットの扉を開けることで、動きタグが動きを感知します。感知すると外に設置してある温度・湿度タグが外の温度を感知して、温度の高さによって色を設定されたLEDタグが光ります。姿見だけでは見にくい後姿を見たい場合、1回ボタンタグを押すことで後姿の写真が撮ることができます。朝の時間を気分良くしたい場合、2回連続でボタンタグを押すと、自分が設定した音楽を流すこともできます。止める際は長押しで止めてください。
レシピ
① クローゼット内
動きタグ(振られたら)
↓
温度・湿度タグ(温度を感知したら)×3、それぞれ「25~30」、「31~35」、「36~40」で温度を設定
↓
LEDタグ。「25~30度」はLEDタグを水色に。「31~35度」は黄色に。「36~40度」は赤色に設定
② 後姿用のカメラ
ボタンタグ(1回押されたら)
↓
カメラタグ(写真を撮る・前面)
③ 音楽用
ボタンタグ(2回連続で押されたら)
↓
スイッチタグ(ランダム・出力数3つ)
↓
(各出力から)スピーカータグ(再生する)
↓
※音楽を停止したい場合 ボタンタグ(長押しされたら)
↓
スピーカータグ(停止する)
姿見のついたクローゼットの扉に動きタグをつけます。
外の安全な場所に温度・湿度タグを設置します。ベランダなどがいいでしょう。
クローゼットの扉を開け、姿見のすぐ近くに、LEDタグとボタンタグを設置します。
姿見の真後ろに、後ろ姿の撮影用のiPadまたはスマートフォンを設置しておきます。カメラは前面(インカム)を使うので、画面が前になるように置きましょう。
完成!
これで朝の準備の時間や憂鬱な時間を、少しでもより良いものにしましょう。
評価は、大学生4人に、実際に体験してもらいました。既存の対象物2人、自班のプロトタイプ2人に分かれて体験してもらいました。
結果は上記のとおりです。その結果、まず行動をする時間、この中では「所要時間」「気温確認時間」「後姿確認時間」の平均が、全体的に自班のほうが少なくなっていることがわかりました。また、「笑顔時間」つまり少しでも楽しんでくれているかに関しては、自班のほうが、時間が長いことが分かったため、既存のものよりも楽しいということがわかりました。
これを踏まえ、「気温を知る時間なども含め、操作時間が短くできた」「見づらかった後姿を見やすくできた」というのが解決できたものとなりました。
今までの使っていた姿見にさらに有用な機能を加えた、ハイブリッド姿見です。
季節によって気温を設定しなおせば、春夏秋冬どの季節でも使うことが可能。今回は5度刻みに設定していますが、自分好みに設定することもできます。
音楽は、自分が朝聞きたい曲を設定することができます。曲数を増やすもよしです。